「骨関節炎」は、大きく動く関節に炎症が起こって痛みを伴う病気で、遺伝による先天的な異常、免疫、肥満、外傷、加齢など原因はさまざまです。発育期の子犬に多く見られるものや、老化によって起こるものなど、いろいろなタイプがあります。
どんな犬でも骨関節炎にかかる危険性をもっていますが、特に発症しやすい犬種は、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、ピレニアン・マウンテンドッグ、バーニーズ・マウンテンドッグ、ボーダー・コリー、ウェルシュ・コーギーなどです。
犬種の祖先としては最も古いとされるグレイハウンド系には少なく、マスチフ系に多い傾向にあります。また、小型犬よりも大型犬のほうが、関節に大きな重力がかかる分、進行が早く重症になりがちです。
骨関節炎を患う犬は年々増えていますが、主な原因として次のようなことが考えられます。
●ラブラドールやゴールデンなど、関節炎を起こしやすい犬種の人気が高くなり、
全体的な頭数が増えた。
●犬の寿命が延び、老化による関節炎が増えた。
●人の生活様式の変化に伴い、犬の生活環境も変化し、階段の上り下り、
滑りやすい床、硬いコンクリートの上の散歩など、犬の関節に負担がかかるものが増えた。
また、飼い主と一緒に楽しむアジリティやフリスビーなどのドッグスポーツをする犬が増えたことで、運動中に関節炎を悪化させたり、けがをしたりするケースも多くなっています。